【書評】我慢して生きるほど人生は長くない【自分の物語を生きろ】

ライフ

こんにちは。

つい人の顔色を窺ってしまいがちな、ホタテキョースケです。

今、このページを読んでくれているあなたは、少なからずこのタイトルに惹かれているのではないでしょうか?

僕もそうでした。

そんなあなたに、本書はぜひ読んでほしい一冊です。

本屋でこのタイトルを見た時、僕はちょうど職場でのひと悶着にナーバスになっていた時期でした。

”もっと楽に生きるための”というキャッチコピーに惹かれ「フムフム…」と試し読みしてみましたが、「これは結構、人生の指南書として最適かも…?」と思い、購入してみました。

通読して、僕がこの本から受け取った一番のメッセージは、「もっと自分の心の声に向き合って、自分を大切にしていいんだよ」ということでした。

他人のルールに縛られず、生きる上での自分のルールを定めることで、自分軸で生きる(自分の物語を生きる)ことが何より大切!

本書は、著者の心療内科医としての目線から、我慢をしない生き方の指針を28の項目から解説してくれています。

とかく生きる意味を見失いがちな現在で、「幸せに生きる」ためにはどうすれば良いのか?

28の項目すべてをご紹介することはできませんが、中でも僕が大事だと思った点をピックアップしてみたいと思います。

著者紹介:鈴木裕介 氏
内科医・心療内科医。高知大学卒。近親者の自死を経験したことから、自助団体「セーフティスクラム」を同級生と共に立ち上げ、若手医療職のメンタルヘルス支援などに従事。2018年、秋葉原saveクリニックを仲間と共に開業、院長に就任する。

自分と他人との境界線を明確にする

世界は、「自分が責任をもって守るべき領域」と「他人が責任をもって守るべき領域」の二つに、大きく分けることができます。

本書より

本書の前提となる考え方として、「自分と他人との境界線を明確にする」ということがあります。

ここを自分の中で明確にすることで、人間関係のあり方・ルールを見直し、好ましい人間関係を増やす。

例えば、

それが生きにくさを減らすコツとなります。

  • 相手の都合ばかり押し付けられていないか?
  • 男らしさ、女らしさや”相手基準の当たり前・常識”でジャッジされていないか?
  • 公平な関係と言えるか?
  • 「使えない」「才能がない」などという乱暴な言葉を使われていないか?

これらは他人の領域に土足で入り込み、自分のルールや価値観を押し付ける行為です。

まずはこの「境界線を侵害される行為(ラインオーバーと本書では呼ぶ)」に敏感になりましょう。

自分の中の「快・不快」の感覚に正直になる

前項では「他人からのラインオーバーに敏感になりましょう」と書きました。

「ラインオーバー」とは、「境界線を侵害」すること

しかし、ラインオーバーの判断基準は人それぞれです。

ならば他人からの行為が、自分にとって「快・心地良い」か「不快・嫌だ」と思うかを判断の基準にするのも一つの手です。

そして「不快」だと思ったことは積極的に遠ざけていくべきです。

「不快」という事には、”心地よくない” ”楽しくない”という事も含まれます。

  • 気乗りのしない飲み会・遊びの誘い
  • LINEの返信
  • 任せられがちな雑用

実はこうした類のものは、断っても大したことはありません。

それよりも、自分が”心地よい”と思うことに時間を使うべきです。


人間関係のもやもやを放置しない

相手とのやり取りの後で、何かもやもやとした後味の悪いものが残る事はままあります。

そういったネガティブな気持ちを感じたなら、一度自分の心と向き合ってみるべきかもしれません。

なぜなら、あなたがネガティブな感情を抱いたことは事実であり、他の誰にも侵されない「真実」だからです。

そうして考えた時、相手の言動によって自分の境界線が侵害されていることに気が付くはずです。

自分らしい人生を歩むために

不快やもやもや、これらをどう遠ざけるかを下記に箇条書きします。

(詳細は本書内にて読んでいただければ幸いです。)

  • 頼まれごとは一旦持ち帰る。自分ができるレベルの「NO」を言い、お断りする。
  • 心地よく過ごすために、率先して嫌なことから逃げる。
  • 「年齢」「性別」といった枠組みに惑わされない。
  • 自分を取り戻せる「休み方」を知る。
  • 自分を救ってくれるコンテンツを見つけ出す。

「自分にも落ち度があったし…」「気のせいかもしれない…」と、自分で否定せず、自然に湧き上がってきた感情に対し”なぜそう感じたか”を考えてみましょう。

他人のルールに縛られず、自分軸で生きる。

人によってはすぐには難しいかもしれません。

しかし、少しずつ実践していくことで、今より楽な生き方は必ずやってくると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自分自身が納得する物語を、一緒に探していきましょう。

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